●時代と睡眠環境
地球は46億年ほど前に太陽系のガスやちりが集まってできたものと考えられているが、地球上の生物が発生したのは30〜35億年ほど前からといわれている。ヒトの祖先は化石人類と総称されている。化石人類の位置づけにしても研究者の意見は必ずしも一致しているわけではないが、ヒトの進化は猿人(300万年〜100万年ほど前)ー原人(100万年〜50万年ほど前)ー旧人(15万年〜3.5万年ほど前)ー新人(3万年〜1万年ほど前)の順に進化したものと考えられている。
学者の研究によって原人の時代には火や土器、石器を使用していたことが知られているが、火で多少の明かりが得られるようになるまでは他の多くの動物と同じように、日の出と共に起きて食料を求めて歩き回り、日没近くになるとねぐらに戻って眠るという自然の明るさに合わせた生活のくり返しであったものと想像される。
火を使用するようになってからは火によって猛獣の危険から護られることを知りまた火による少ない明かりであっても、ねぐらの中で夜の動きも可能となって、ねぐらの中での生活も少しづつ変化するようになった。昼や夜の自然の明暗による生活にも変化があらわれ、睡眠についての眠る起きるのサイクルにも少しづつ変化がみられるようになった。
長い年月の間に人の生活様式も変って一段と複雑となった。現代の都市化された社会では人は必要に応じて24時間いつでも明るさが得られるようになり、職業も多様化して夜間での就業人口も増え、国際化が進むにつれて人の就眠時間はますます不規則なものとなり、職住間の遠隔化もあって睡眠時間も短縮されて周囲の環境は睡眠のためには必ずしもよくはなっていない。
人の睡眠が質も量も共に低下しつつあるといえる現代の社会環境にあって、おのおのに適合したよい睡眠を得るためにはどのようにしたらよいのか、これからの大きな課題である。

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