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ラトラバが“究極の定番”であり続ける理由

ここで改めてカラトラバのルーツに触れてみたいと思う。

カラトラバ・スタイルの誕生は、パテック フィリップのみならず、今日の腕時計の歴史を語るうえでも欠かせない出来事だった。

1932年、経済面で危機に瀕していたパテック フィリップは経営権をスターン兄弟に譲渡。彼らは困難を打破するために、懐中時計から腕時計に舵を切る決断を下し、同年に開発された記念すべきモデルが「Ref.96」であった。



スモールセコンド仕様の「Ref.96」。完璧なプロポーションゆえ、小ぶりな31mmのケース径でありながら力強い印象を放つ。
“少ないほど豊か”“機能がフォルムを決定する”という芸術・建築学の運動バウハウスにインスピレーションを受けて創作された「Ref.96」は、1970年代まで販売されたロングセラーであり、度重なるチャレンジの結果、数え切れないほど多くのバリエーションを残した。

進化が紡ぐカラトラバの伝統は、現代まで脈々と受け継がれている。



「カラトラバ 6007A」SSケース、40mm径、自動巻き、世界限定1000本。309万円/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン 03-3255-8109)
伝統を守ることの難しさを誰より知るからこそ、パテック フィリップの時計は革新に溢れている。

最も“純粋なパテック フィリップ”であり、ブランドの歴史そのものであるカラトラバの創作は、常に困難を極めるという。

未来を見つめて、どんな犠牲も厭わない。あらゆる困難を乗り越えたデザインはいかなるときも美しい。つまるところ、カラトラバ・スタイルの真髄はそこにある。

その点からも「Ref.6007A」は純然たるカラトラバなのだと思う。



ホワイト塗装の夜光付きインディックスと指針は、ブルーの文字盤と美しいコントラストを成す。
愛好家たちに大きなインパクトをもたらしたのが、ステンレス製のケースを選んだことに尽きる。これはパテック フィリップのメンズではとても珍しく、予想を裏切り、期待に応えるとは、このようなことを指すのだと思わされる。

ひと目では織物にしか見えない、カーフスキンストラップの仕上がりにも驚く。そこに妥協は一切見当たらない。


サファイアクリスタルのケースバックには、新工場「PP6」に最初の部門が移転した年を意味する「New Manufacture 2019」の文字と、コレクションの象徴であるカラトラバ十字が記されている。
どこを切り取っても見どころ満載の限定モデル「Ref.6007A」。幸運にも1000人のオーナーズリストの中に名を連ねることができれば、世界中から羨望の眼差しを集めるに違いない。


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ファッション情報 Eメール URL 2021年07月16日(金)16時24分 編集・削除

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