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ひとたびフルに巻き上げれば237時間動き続ける複雑時計


タグ・ホイヤー カレラ グリーン スペシャルエディション
今やグリーンウォッチだらけ。この時計は他の時計よりも興味深いと思っている。


緑の時計が好きではない、とまでは言わない。そうでもない。家の中でも必ず時計を身に着けるが、マウス操作をするときに着けるのはちょっと考えものだ。最近のグリーンウォッチのトレンドはもはや制御不能であることは、Watches & Wonders 2021のコール(・ペニントン)の記事「2021年の時計トレンドはグリーン? なぜ急にグリーンのダイヤルが増えたのか」からもお分かりいただけるだろう。しかし、この時点でさらにもう1モデル追加されるようだ。何だろうか? ここでご紹介する時計は、それぞれの長所を生かした完璧な美しさがある。そして、この時計は群を抜いた価値があるのだ。


 先日、タグ・ホイヤーは、新作のカレラ グリーン スペシャルエディションを発表した。本モデルは、タグ・ホイヤーにおけるクロノグラフ製造の伝統に敬意を表した、ヴィンテージ風ティールカラーの限定モデルだ。これは、モナコグランプリを記念した「モナコ・グリーンダイヤル」なのだ。

 このケースデザインは、ホイヤー カレラのヴィンテージモデルでよく見かけるデザインであるため、ご存知の方も多いと思う。週末にフィリップスで販売されたスキッパー for HODINKEEもこのケースを使用していた(オークションについては、「フィリップス・ジュネーブ・ウォッチ・オークションXIIIで予想落札価格を大きく超えた10本の時計」参照)。ケース径39mm、鏡面仕上げが施された表面、薄型のベゼル、そして100m防水を備えている。


 このモデルは、ヴィンテージのホイヤー社製のRef.2447に直接オマージュを捧げており、ドーム型のサファイアクリスタル風防を含むほとんどのスタイリングを共有している。ヴィンテージ効果をさらに高めるのは、蛍光灯と針に施されたフォパティーナだ。また、レトロな雰囲気を醸し出す鏡面仕上げのアワーマーカーの上には、蛍光塗料のプロットが施されている。

 興味深いことに、ヴィンテージグリーンのホイヤーカレラは存在しないのだが、ティールカラーはミッドセンチュリー的な雰囲気をとても上手く醸し出している。地下室で埃をかぶったまま箱に詰められていたようなオリジナルのエメラルドグリーンが、色褪せてオリジナルよりもクールな色合いになったような、そんな時計だ。


 つまり、グリーンウォッチの最新作であるにも関わらず、この時計はより意図的で、より熟慮されたものであると感じられるのだ。ホイヤーのカレラシリーズには歴史と伝統があるが、このグリーン スペシャルエディションは、それを現代の時計製造と仕上げに融合させている。

 時計内部には、タグ・ホイヤーの自社製自動巻きキャリバー・ホイヤー02が搭載されており、ディスプレイケースバックから鑑賞することができる。このムーブメントは、コラムホイール式の垂直クラッチ式クロノグラフで、80時間のパワーリザーブを備えている。裏蓋から見えるローターは、ブラックアウトされており、文字盤の美しさに合わせてティールカラーのテキストが印字されている。


 新作のタグ・ホイヤー カレラ グリーン スペシャルエディションは500本限定で、アリゲーターストラップを採用しているが、このストラップは典型的なグレーグリーンのワニ革とは異なり、ブラックとなっている。

チューダー(チュードル):https://www.rasin.co.jp/blog/tudor/tudor-appeal/