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ハイビートの名手ゼニス の「デファイ ゼロG」を徹底解説


オフセットダイヤルの下に、ジャイロスコープを装備。フルオープンで装いはアバンギャルド。ケースサイズ:44㎜ ケースの厚さ:14.85㎜ ケース素材:チタン ストラップ:チタン 巻き上げ:手巻き 搭載キャリバー:Cal.El Primero 8812 S 防水性能:10気圧 振動数:毎時3万6000振動 パワーリザーブ:約50時間 ムーブメントのパーツ数:324個 石数:41石 ムーブメントの直径:38.5㎜ ムーブメントの厚さ:7.85㎜
価格:1080万円
問:LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス
TEL:03-3575-5861

テンプを水平に保つ腕時計型マリン・クロノメーター
GPSがなかった時代、長い航海で自船の位置を知るために高精度なマリン・クロノメーターは不可欠だった。機械式時計で時をカウントするテンプは、水平位置で最も精度が高くなる。そこでマリン・クロノメーターは、360度自在に動く2軸ジンバルに時計を取りつけ、揺れ動く船上でも水平を保つようにしていた。

この機構をゼニスは、腕時計に応用した。2軸ジンバルと同じ原理で360度動く、小型のジャイロスコープ モジュールに時計精度を司るテンプと脱進機を組み込んだのだ。モジュールは、テンプの真下に重いプラチナ製のカウンターウエイトを装備。時計がいかなる姿勢になっても、重力で動いてテンプを常に水平に保つ。ゼニスは、この機構をグラビティ(重力)コントロールと名付けた。

2011年の初登場時には、360度の回転領域を確保するため、ダイヤルと裏蓋のサファイアクリスタルは、ジャイロスコープにあたる部分だけ丸く突き出ていた。オメガ時計 アンティークしかし同機構が備わる、この最新モデルでは、両面のサファイアクリスタルはフラットである。360度回転しながら駆動と調速とを相互に伝達し合うジャイロスコープ モジュールは、極めて複雑な構造になっている。その設計を見直し、回転効率は高めながら、体積をなんと30%にまで小型化したのだ。駆動と調速を出し入れするために、モジュールに設置する歯車の多くは多層構造になっていた。それらの歯車形状を再設計するなどして、数を減らした。ジャイロスコープを構成するフレームも、ギリギリまでサイズが詰められた。小さくなったモジュールは軽くなり、比重が高いプラチナ製カウンターウエイトとの重量差はより大きくなり、回転効率はさらに高まっている。

搭載するキャリバーにEl Primeroの名があることから分かるように、手巻きであってもテンプは毎時3万6000振動を刻む。航海用という特殊な時計の高精度機構も、ハイビートで革新する。

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